血圧のコントロールに必要なマグネシウム
マグネシウムは、血液循環を正常に保つのに必要な栄養素です。
血管の収縮や拡張をコントロールして、血圧の上昇を防ぐ作用があります。
マグネシウムには、自然のカルシウム拮抗薬との異名があるように、カルシウムとバラン
スをとって、血圧をコントロールします。
カルシウムは、血管を収縮させて血圧を上げる方向に作用するのに対して、マグネシウム
は逆に血管を弛緩させて血圧を下げる方向に作用します。
例えば、カルシウムの摂取が不足すると、骨を溶かして血液中のカルシウムを一定に保と
うとする作用が働きます。血液中のカルシウム濃度が高くなると、血液の流れが悪くなり、
血圧が上昇します。マグネシウムは、そのような血圧の上昇を防いでくれます。
血圧をコントールする栄養素として、マグネシウムの摂取はとても大切ですが、食事の
欧米化に伴い、マグネシウムの摂取量も少なくなりつつあります。ですので、意識して
マグネシウムを多く含む食品を食べるようにしたいものです。
マグネシウムを多く含む食品としては、以下のものがあります。偏食せずに、できるだけ
多くの品目を食べるようにしましょう。
● 豆類
納豆、豆腐、そら豆、いんげん豆、アーモンド、ピーナッツ、落花生、クルミ等
● 海藻類
ひじき、わかめ、青のり、昆布等
● 魚介類
かき、かつお、さんま、干しエビ、桜エビ、煮干、なまこ等
● 野菜類
ごぼう、ほうれん草、じゃがいも等
● 穀類
玄米、そば、全粒パン、とうもろこし等
マグネシウムの1日の推奨量は、成人男子で340mgで、成人女子で270mgですが、
(厚生労働省発表 日本人の食事摂取基準(2010年版)より)意識して摂るよう
にしないと、これでけの量を摂取するのは、なかなか難しいです。
ちなみに、「五訂増補日本食品標準成分表」のよると、食品100g中のマグネシウムの量は、
以下の通りになりますので、参考にしてみて下さい。
・ 納豆(100mg)
・ 生牡蠣(74mg)
・ 干しえび(520mg)
・ ごま(370mg)
・ あおのり(1300mg)
・ 落花生(200mg)
・ 黄な粉、黄粉(240mg)
・ 玄米(110mg)
・ さつまいも(25mg)
マグネシウムの摂取にあたっては、注意が必要です。
例えば、腎臓病の方の場合は、マグネシウムは腎臓に負担をかけますので、摂りすぎは
禁物です。
また、カップ麺などのインスタント食品には多くのリンが含まれており、マグネシウム
の吸収を妨げますので、インスタント食品をよく食べる方は、マグネシウム不足になら
ないように気をつけましょう。
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